東京ガスが掲げる「EaaS」って何だ?

内田高史社長インタビュー

東京ガス公式フェイスブックページより

東京ガスは2030年に向けた経営ビジョンをまとめ、ガスと電気を単体ではなく他のサービスと組み合わせる「エネルギーアズアサービス(EaaS)」を掲げた。エネルギー回りのサービスとの一体提供を進める戦略について、内田高史社長に聞いた。 ―ガスと電気の顧客獲得戦略について。 「電気は19年度末に240万件の供給を達成見込みで、この勢いをさらに増していきたい。ガスは供給中の940万件(9月末時点)を防衛したい。一体で提供することで、両方の合計契約数を今よりも伸ばしたい。30年には1300万件にしたい」 ―サービスはどうしますか。 「サービスを加えると30年に2000万件が目標だ。ガスと電気をただ単体で売るのではなく、ソリューションやサービスと一体で提案する。エネルギーをサービスの一つとしてお届けするEaaSを強化し、総合エネルギー企業になる」 ―具体的には。 「所有から利用への転換だ。エネルギー機器は当社が所有し、顧客は利用料を支払うサブスクリプションのビジネスモデルだ。一例が太陽光発電パネルだ。パネルを顧客の屋根に置かせてもらい、電気を供給するサービスを新会社が20年春に始める。パネルを購入すると費用が高いが、サービス型は初期投資がかからない」 ―新会社が手がける理由を教えて下さい。 「当社が手がけるより動きが速く、コストがかからない。ウェブを通じて顧客とつながるので、人手がかからない」 ―エネルギーや生活回りのサービスを単独で一体提供するのは難しいのでは。 「他社と組んでサービス提供する例もある。東京建物とは、同社のマンションの入居者が設備の使い方をスマートフォンで見られるサービスを提供している。スタートアップとも連携しており、さまざまな会社と一緒に組みたい」 ―新サービスをどう創出しますか。 「デジタル技術を活用する。顧客が自身のニーズに気づいていないこともあり、ニーズを探すのにデジタル技術が必要になる」 EaaSはガス機器修理・監視など月額制サービスの契約者増加が第一となる。次が新サービス創出で、その手段がデジタル活用。有力候補がガスメーターのスマート化だ。利用データの収集・分析で新サービスを創出したいが、「いますぐできるわけではない」(内田社長)。実現に向けた取り組みに期待したい。(取材・戸村智幸)

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