建機メーカー、ミニショベル「電動化」急ぐワケ

日立建機の電動ミニショベル試作機

建設機械メーカー各社が、ミニショベルの新製品開発に力を注いでいる。景気動向など外部環境の影響を受けやすい建機の中で、都市部での利用が多いミニショベルの需要は比較的に安定していると言われる。人気が高い先進国でのさらなる需要を開拓するために、必要なキーワードは「電動化」だ。環境対策面から早期の商用化が期待されている。 日立建機はバッテリー駆動式の5トン級ミニショベルの試作機を開発した。狭小地でも作業効率の良い後方超小旋回型。バッテリー電源と商用電源を併用し小型化と長時間稼働を実現した。今後、充電ステーションの整備状況や電池の種類、環境規制の動向など市場調査を行いながら、投入時期や価格を決める。 一方のコマツは3トンクラスのバッテリー駆動式ミニショベルを開発した。2020年度内にはレンタルで商用化する考え。同出力のエンジン車と同等の掘削性能を持ちつつ、排出ガスゼロや騒音の低減を実現。フォークリフトの電動化で搭載したバッテリーを採用しフル充電状態で約2―6時間稼働できる。昼休みなど機械を休ませる時間を活用した急速充電にも対応し、稼働時間の延長も可能。 だが、ミニショベルの電動化は「まだまだ技術的にハードルが高い」(小川啓之コマツ社長)のが現状。稼働可能時間が長ければ、バッテリー自体のサイズが大きくなり、機械本体のサイズも大きくなる。ミニの特徴である狭小地での作業効率性が発揮できない。 コマツは将来的には「さらなる軽量化が期待できるリチウムイオン電池に替えたい」(同)とする。日立建機は稼働時間を2時間に限定することでバッテリーシステム部分を小型化した。 ミニショベルの市場はクボタが世界で圧倒的なシェアを持つ。大型建機のイメージが強いコマツと日立建機が牙城を崩せるのか。まずは電動化で存在感を示したいところだ。

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