不登校になりそうな生徒を「まなびポケット」で早期発見

NTTコムが実施、行動や心理を可視化して早期対処

パソコン上でまなびポケットを活用した授業

NTTコミュニケーションズ(NTTコム)は2020年度をめどに、不登校になりそうな児童・生徒を素早く高精度に見つけ出すサービスを始める。デジタル教材活用基盤「まなびポケット」で可視化した児童・生徒の行動面と心理面のデータを掛け合わせて実現する。生徒の出欠や保健室の利用状況などを記録した校務系データとも連携可能にし、教師が生徒の状態をより把握できるようにする。 まなびポケットはデジタル教科書やドリル教材のほか、生徒たちが記入した問題の回答を電子黒板に一斉表示してパソコン越しに感想を送り合える授業支援システム「スクールタクト」、学級満足度アンケート結果を即時把握できる学級経営支援システム「ウェブQU」など約20のサービスをクラウド経由で提供する。インターネット環境があれば場所を問わず利用でき、400以上の学校で計20万人超が利用している。価格は個別見積もり。 新サービスではスクールタクトで分析した生徒同士のコメント、友人の回答に「いいね」を押した回数、回答閲覧数といった生徒ごとの行動データと、ウェブQUで可視化した生徒の心理データを融合した相関図を作成できる。行動面、心理面双方の分析で孤立傾向の生徒を早期に発見し、危険な状況に陥る前に教師が対処できるようにする。 現状の紙ベースの学級満足度アンケートでは分析結果が出るまで2週間以上かかり、緊急対応が必要な生徒を早期に発見しづらかった。生徒全員の回答を一斉に表示してグループ討論する授業の教材も教師自らが作成しなければならず、教師の負担になっていた。 まなびポケットは生徒の学習時間や学習方法、成績との関連性なども分析できる。将来は、こうしたデータをビッグデータ(大量データ)化することで、例えば優秀な医師となった人物たちの学習データを基に、医師になりたい児童の最適な学習法を人工知能(AI)が提案できるようにする。政府が5日閣議決定した経済対策には、小中学校に1人1台のパソコン配備が盛り込まれており、サービス拡販の追い風になりそうだ。

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