スバルのエンジン部品、品質の良し悪しを判定する秘密兵器

富士通とAI開発

カムシャフト

 SUBARU(スバル)は4日、富士通と共同でエンジン部品の加工品質の良否を判定する人工知能(AI)モデルを開発したと発表した。カムシャフトの研削工程においてセンサーで収集したデータを基に品質状態を即時推測し判定する。同日、スバルの群馬製作所大泉工場(群馬県大泉町)の量産ラインに導入し実証実験を始めた。今後、実用化を目指すとともに、得られた知見を他の部品やエンジン工場全体に横展開し、生産性や品質の向上に役立てる。  開発したAIモデルは、カムシャフトの研削設備につないだセンサーから主軸動力値や振動データを収集・分析し、加工中のカムシャフト全数の品質を即時推測するもの。表面の粗さや形状などの品質データをAIに機械学習させることで加工中でも品質をすぐに良否判定できるようにした。  実証実験では収集したセンシングデータからAIモデルで推測した品質状態を比較し、品質保証基準の範囲内に収まるかを検証する。従来の抜き取り検査に加え、AIモデルによる全数検査をあわせることで効率的に品質保証レベルを高めることが可能かを見極める。  また定期交換が必要な研削砥石(といし)の効率的な使い方も検証する。表面を研いで切れ味を戻す「ドレッシング」のタイミングにあわせて実証実験し、交換の間隔を従来比約70%伸ばすことも目指す。

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