「シェア1%取り戻せ」豚革スニーカーで皮革産業を再興

カジュアルに履ける豚革スニーカー

 国内の革靴消費のうち、日本で作られる製品はわずか1%以下。この現状を打破しようと、東京都墨田区、台東区のなめし業者や製靴業者が手を組み、「豚革スニーカー」の製作・販売を始めた。「豚革スニーカーでシェア1%を取り戻せ!」を合言葉に、国内皮革産業の再興を目指す。  豚革スニーカー製作を進める「革童(カッパ)」プロジェクトは、なめし業者の山口産業(東京都墨田区)の声がけで始まった。「スーツを着た人がカジュアルに履ける、履き心地が良い革靴」という考えから革のスニーカーを発想。通常毛穴が目立つため、インソールなどに使う豚革をあえて表面に使うなど、これまでの業界の常識を覆し、新規顧客の獲得に結びつける。  また動物福祉にかなった環境で飼育した豚の皮を使用。化学物質を使わない植物タンニンでなめすなど、国連の持続可能な開発目標(SDGs)に沿い、大人が素足で履いても、赤ちゃんが触っても問題ない「やさしい革」で作った。  同製品は全て受注生産で対応する。製品のお披露目では、豚革以外にも日光鹿や中標津エゾシカの革を使った靴も展示。今後は藍染めなどで加工したスニーカーも販売する。山口産業の山口明宏社長は、「輸入靴が6億3700万足あるうちの1%でも取り戻せば、日本中で作る靴の生産量が10倍に上がる」と、プロジェクトの及ぼす効果への期待を語った。

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