自衛隊員のパワードスーツがさらに進化する!

年度内に改良版、軽量化・装着性向上

初代パワードスーツ。民間の商品とは別の性能が求められる

 防衛装備庁は自衛隊員が装着する高機動パワードスーツの改良版を、2019年度末に製作する。17年度末に完成した重量25キログラムの初代スーツよりも軽量化し、脱着に数分かかっている装着性なども向上を図る。20年度からはこの改良スーツを実際に隊員が装着し、使い勝手などを確かめた上で細かい改良を図り、早期実用化を目指す方針。島しょ防衛のほか、豪雨災害の復興など災害派遣任務で、隊員の負担軽減を狙う。  パワードスーツはイノフィス(東京都新宿区)やサイバーダインなどの民間企業が物流業界や介護事業者、リハビリ支援、農業向けなど各方面で製品を開発、市販もされている。これらの大半はアシストする動作が歩行に限られ、想定環境も室内の場合が多い。  自衛隊員が使うパワードスーツは室内以外に砂地や泥のぬかるみ、山岳地、豪雪地帯などの利用が想定され、動作も歩行以外に駆け足で全力疾走する、高いところに乗り移るなどといった高機動性が要求される。  モーターや姿勢バランス制御にも独自の特性が求められるため「民間品の転用ではなく、防衛装備庁で独自に開発している」(同庁先進技術推進センター)という  初代スーツは隊員の装着のほか、3次元動作解析や床反力計付きトレッドミルなどの器材を用いて動作解析を実施し、基本性能の評価を行った。改良版も同様の試験を行うほか、陸上自衛隊の隊員らと意見交換会を実施し、使い勝手やデザインも含め、細部改良に努める。隊員の身長や男女差などで装着性にも差が出るため、これを緩和する接合のアジャスター部も改良する。

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