有望起業家が続々誕生、東京都の育成プログラム 

昨年行われた「東京スタートアップゲートウェイファイナル」

東京都の次世代アントレプレナー育成プログラム「東京スタートアップゲートウェイ」が好評だ。回数を重ねるごとに応募件数も増え、ビジネスプランの内容もより濃くなってきている。今回6回目を迎え、12月1日にスターライズタワー(東京都港区)で“東京発ナンバーワン起業家”を決める決勝大会を開く。都が新規性、独自性のあるビジネスプランを掘り起こし、成長途上にある企業は着実に増えている。(大塚久美) 2019年度の応募件数は1803件。初開催した14年度の448件以降、毎年増え続けている。16年度には1000件を突破。累計応募総数が6386件になるなど順調に伸びている。エントリー方法も400文字で参加できるなど、敷居を低く設定していることも背景にある。ファイナリストは毎回10人選出され、来場者の前でプレゼンテーションを行い、ナンバーワン起業家を決める。 「全ファイナリスト中、コンテストの翌年度までに会社登記した人は50人中、30人いる」(都産業労働局商工部創業支援課)。24年度に都内での開業率10%台を目指す小池百合子知事が掲げる産業振興策の中でも、有力な施策の一つへと成長を遂げている。 掘り起こした起業家・企業で最も有名なのは、“空飛ぶクルマ”の開発を進める有志団体カーティベーター。初回で第2位の優秀賞に輝いたことをきっかけに大きく成長した。金額は非公表だが約100社から資金を調達した注目株だ。中村翼共同代表は若手起業家として都内の大学で講師も務める。 次に続けと、都が掘り起こした台風発電のチャレナジー(東京都墨田区)。置き薬でアフリカの医療改善を行うアフリメディコ(同港区)も着実に実績を上げている。 決勝大会でファイナリストの10人に選ばれるだけでも夢の実現が一歩近づく。それが「法人設立事業資金の交付」だ。ファイナリストが都内に大会の翌年度内の指定日までに設立した法人で、大会時に計画した事業内容と実際に設立した法人の事業内容に関連性が認められ、事業の継続性があると認められる法人に対し、都が100万円を交付する。 東京から世界を変えるスタートアップコンテストと創業支援を行う同大会に、ますます期待がかかっている。

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