下着だけじゃないグンゼ!「衣料から医療へ」成長

グンゼの生体吸収性骨接合材料

グンゼは、アパレルなどの既存3事業と並ぶ4本目の柱としてメディカル事業を育成する。2018年度の売上高でアパレル事業が5割以上を占める中、プラスチックフィルム分野や電子部品分野など5分野からなる機能ソリューション事業が約4割にまで拡大している。中でも、同事業内に設けたメディカル分野は「衣料から医療へ」をコンセプトに成長事業として羽ばたこうとしている。 メディカル事業部は、85年にグンゼ研究所繊維研究室内に設置したメディカル開発室から始まった。86年には日本初の手術用生体吸収性縫合糸の事業化に成功。現在は生体吸収性材料を中心に医療機器を展開している。 骨折時に骨を固定する骨接合材料やシリコーンフィルム2層からなる豚由来の人工真皮、吸収性フィルムを不織布で強化した人工硬膜などを開発。アパレルの強みを生かした低刺激肌着も展開する。糸・骨・皮膚・硬膜の次の柱となる新たな吸収性材料を開発中だという。 4月に子会社化したメディカルユーアンドエイ(大阪市北区)は医療機器販売などを手がけ、美容外科関連に強みを持つ。同社は米国製の生体吸収性骨接合材料を輸入販売しており、国内シェアはグンゼ製のものと合わせて約7割を誇る。同社の販路を活用して販売体制強化につなげる。海外にも積極展開し、18年にはインドで医療機器を販売できる認証取得した。人工真皮など3品目に関して現地でマーケティングを進めている。 メディカル事業部部長の森田真一郎執行役員は「人間の体の再生メカニズムを活用した再生医療に取り組む」と今後の展望を語る。これまで培ってきた吸収性材料を使い、耳や膝の軟骨を再生させる研究を加速する。(大阪・新庄悠)

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