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ロボットがスナックのママに、自然な動きと会話

ロボットがスナックのママに、自然な動きと会話

“スナックのママ”に扮する等身大ロボ「高坂ここな」

ロボットがスナックのママに挑戦―。スピーシーズ(東京都武蔵野市、春日知昭社長、0422・90・2650)は、20日からパシフィコ横浜で開かれる「組込み総合技術展&IoT総合技術展」で、等身大アイドルロボット「高坂ここな」と人工知能(AI)を組み合わせたデモを行う。42関節でなめらかな動きができるアイドルロボと、複雑な判断ができるAIとの相乗効果でロボが来場客の話し相手となる。

春日社長は「会場の客反応を見て、アイドルロボの新たな市場を開拓したい」と話す。アイドルロボの身長は約155センチメートル、20歳女性の想定で、モーター配置と駆動力の伝達方式を工夫することなどで、人間と同じ自然な身体の動きを実現。まばたきやうつむき、見上げるなどの動作もできる。こうした豊かな表現力にAIの機械学習能力と感情移入型会話機能を搭載して、従来の武骨なロボットでは得られない経験を客に提供する。

アイドルロボは1月の製作で、9月には神田明神(東京都千代田区)で巫女のファッションで登場し、来場客に舞の姿を披露した。新しい活用法を提案するつもりだったが、実際に舞を見せると技術系会社や部品メーカーから問い合わせや売り込みが多数来たという。

春日社長は「あまり深く考えず、まずは実物を披露して今後の展開につなげたい」としている。

日刊工業新聞2019年11月15日

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