“2つのアイシン“、経営統合で何が変わる?

電動化や自動運転へ経営資源集中

アイシン精機が開発した次世代駆動モジュール

 アイシン精機は31日、2021年4月をめどに子会社のアイシン・エィ・ダブリュ(AW)と経営統合することで基本合意したと発表した。AWはトヨタ自動車が保有する自社株式の全数を取得した上で、アイシン精機が吸収合併する。アイシングループの中核2社が統合することで事業の効率化を加速。電動化や自動運転といった新領域での競争力を高める。 アイシン精機を存続会社とし、21年4月をめどに新会社を設立する。社名など詳細は今後詰める。新会社はアイシングループ連結売上高の8割を占める事業体となる。AWは自動変速機(AT)の世界最大手。 AWにはアイシングループが約60%、トヨタが約40%を出資している。アイシン精機はAWがトヨタ保有の全株式を取得するにあたり、今期中に社債発行などによる3000億円程度の資金調達を実施する計画だ。調達資金の一部を株式取得に充てる。 アイシングループの2大中核会社が統合することで、「CASE(コネクテッド、自動運転、シェアリング、電動化)」関連の技術開発を加速する。アイシン精機の伊勢清貴社長は同日の決算会見で「グループ全体の求心力と一体感を飛躍的に高め、経営資源を(新規事業に)最適配分する」と話した。 アイシンはこれまで事業を分社化することで競争力を維持してきたが、自動車産業の構造変化を受けて、分社体制が時流にそぐわなくなっていた。

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