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超小型の“レンタルオフィス”、首都圏中心1000台設置へ

超小型の“レンタルオフィス”、首都圏中心1000台設置へ

1人用ブースなため、レンタルオフィスより手軽に出店できる

 三菱地所はテレキューブ、ブイキューブ、オカムラの3社と共同設立した新会社「テレキューブサービス(東京都港区)」を通じて、防音型コミュニケーションブースの本格展開を始めた。大規模オフィスビル内や駅、空港、商業施設などの空きスペースに通信環境が整った1人用のブースを設置。企業や個人に15分当たり250円の料金で貸し出し、予約や解錠はスマートフォンを利用して行う。現在約40台を設置済みで、2023年度に計1000台の設置を目指す。

 働き方改革やテレワークの進展で、営業先や仕事帰りに手軽に利用できるレンタルオフィスに関心が集まっている。ただ、レンタルオフィスは一定の面積を必要とするため、東京都心のような地価の高い場所では簡単には出店しにくい。

 ブースなら1人用でスペースが狭い分、小回りがきき、短期間で鉄道沿線など大量出店できるうえ、出店して利用状況を見ながら出退店も容易だ。利用料金も15分単位なので、出発前にパソコンで資料を送る場合などに利用できる。

 三菱地所が所有するオフィスビルのほか、小田急電鉄、西武鉄道の鉄道2社とも契約し、駅などに展開を始めた。場所も首都圏が中心だが、今後は中京や関西エリア、博多エリアなどにも「対象を広げたい」(三菱地所)とする。インバウンド需要もにらみ、空港にも積極展開する考えだ。
日刊工業新聞2019年10月29日

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