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「型破りな考えも型にハメる」創業70年、老舗金型メーカーのこだわり

「型破りな考えも型にハメる」創業70年、老舗金型メーカーのこだわり

型破りの浦竹社長の創造力は尽きない(本社工場内)

 創業70年の東亜成型(大阪市西淀川区、浦竹重行社長、06・6474・5688)は、自動車シートのウレタン発泡用金型を製作する。浦竹社長の信条は「型破りな考えも型にハメる」。図面データからマスターモデル製作、鋳造、加工、仕上げまで一貫生産にこだわる。各種設備を持ち木型、樹脂型の制作、レーザー加工など幅広くできるのが強み。

 自動車シート向け以外の真空成型型やウレタン発泡型の売上比率も高まっている。ウレタン発泡の協力会社を増やしつつ現場作業者同士の交流も深める。

 「毎月の利益を見える化し、連動ボーナス制を導入。社員が一丸となって取り組んでいる」(浦竹社長)。正社員のベトナム人やナイジェリア人もおり、海外人材を積極活用する。デザイン性を取り入れた独自の鋳造品の製造販売を開始。ポスターやオリジナルTシャツなど製作し、企業イメージや従業員のモチベーションアップに役立てるなど、浦竹社長の創造力は尽きない。

【エール/大阪信用金庫西淀支店・桐石昌人支店長】
浦竹社長の独創的な発想やモノづくり企業として熱い思いの下、従業員は業務に熱心だ。自社商品の開発等にも積極的で新時代のイノベーターとなることを期待し、ともに成長したい。

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日刊工業新聞2019年10月21日

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