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JFEスチールが生産性向上へ「先駆者」と「伝道師」育成

データサイエンティスト200人超から350人程度へ
 JFEスチールは17日、ビッグデータ(大量データ)を分析・活用する人材「データサイエンティスト」を足元の200人超から2020年度末までに350人程度に増やす計画を発表した。IT系の技術者並みに高度な知識・技能を持つ専門人材や、製造現場などでデータを分析・活用して業務に生かせる技術者を育てるため、それぞれに適した教育体制を整えた。ビッグデータの活用で操業ノウハウなどの可視化を進め、技能伝承や生産性の改善に生かす。

 研究部門の人材などに対し、膨大なデータの中から必要なデータを抽出したり、アルゴリズムを開発したりできる高度な専門知識・技能を習得するための教育を施し、データサイエンス技術の「先駆者」として育てる。また製造部門や管理部門の各現場におけるデータ分析・活用で、指導的役割を担う技術者らを「伝道者」として育成する。それぞれに実践的な教育・研修プログラムを提供し、先駆者を足元の60人から100人程度に、伝道者を今の150人から250人程度に増やす。

 このほか伝道者の指導の下でデータ分析・活用技術を日常的に駆使し、業務改善などに生かせる人材の育成にも力を入れる。階層ごとに必要な技能の習得を促し、ビッグデータ分析・活用技術の浸透を図る。
日刊工業新聞2019年10月18日

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