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電力ベンチャーがガス小売りに参入、価格で差別化

電力ベンチャーがガス小売りに参入、価格で差別化

中村創一郎Looop社長(左)と小津慎治CDエナジー社長

 Looop(東京都台東区、中村創一郎社長、03・4577・9001)は30日、首都圏で家庭向け都市ガス小売りに参入したと発表した。CDエナジーダイレクト(東京都中央区)と業務提携し、ガス供給・保安を委託する。

 電力小売りとセット販売し、電力・ガス大手より割安だとして顧客獲得を図る。2019年度に1万件の契約を目指す。

 CDエナジーは中部電力と大阪ガスの折半出資で18年に設立し、首都圏で電力・ガス小売りを展開する。中部電は18年にLooopに10・25%出資した。Looopの中村社長は30日に都内で開いた会見で「中部電力との関係でCDエナジーからガス供給を受けられるようになった」と提携の意義を説明した。

 Looopの電力契約数は全国で約17万5000件、首都圏で約8万件。うち東京ガス管内は約5万件で、セット契約を提案する。

 ガス小売りは基本料金1000円(消費税込み)で、従量料金が1立方メートル128円(同)。セット契約のモデル料金では、電力・ガス大手の同条件より年間約4000円安くなると見込む。
日刊工業新聞2019年10月1日

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