京都で輝く女性に聞く ダイバーシティの時代、会社に必要な要素とは?

仕事への思い・自社の取り組み・これから働く若者たちへ

企業で活躍する女性社員 (左から 岡見さん、森田さん、南さん)

 ダイバーシティ(多様性)の必要性が高まる中、働く人々が個々に応じた多様で柔軟な働き方を選択し、同じ職場で生き生きと働ける環境整備が求められている。今回、企業で活躍する女性社員の方々に集まっていただき、仕事への思いや自社の取り組み、これから働く若者への思いなどを語りあってもらった。 【出席者】 アークレイ株式会社 研究開発本部 岡見 彰子 さん 株式会社イシダ 海外産機欧米部 森田 志穂 さん 不二電機工業株式会社 人事部 南 絢子 さん 【司会】 日刊工業新聞社 京都総局 河本 格子 -今、どんな業務に就かれていますか。 南さん 仕事は人事労務の事務がメーンで、役職はチーフです。職場は4人で、あとの3人は男性。2人は結婚して子どもさんもあり理解してもらっています。 岡見さん 糖尿病の患者さんが血糖値を測る装置に使う診断薬の開発に携わり、新たな仕様の追加や薬事審査の準備、生産工場との連携などを行っています。仕事仲間は10数人ですが診断薬の開発は3人で、女性は私1人です。 森田さん 海外営業部門で海外からの受注や納期管理、出荷関連業務などの仕事に携わっています。以前は海外広報業務で、一貫して海外向けの業務に関わっています。 -働く女性としてどのような取り組みに関わっていますか。 森田さん 各部署や拠点から15人程度集まる、女性活躍推進プロジェクトがあります。昨年は女性社員のロールモデルを社内で見つける座談会や、介護問題のセミナーを開催しました。大変ですが、やりがいは感じています。 南さん ダイバーシティ対応は自分1人で取り組んでいます。モチベーションを高めてもらうための研修や、管理職の理解の必要性を感じ管理職研修の企画を行っています。1人なので活発に話し合える女性が周りにいないことは寂しいですね。 岡見さん 当社は来年の60周年を機に、組織横断型プロジェクトでいろいろな分野の委員会が立ち上がっています。その中に女性活躍推進があり、そこに加わっています。4人体制で手探りですが、これからの取り組みについて検討を進めています。 -子育てとの両立だからこそ心掛けることは。 岡見さん 時短勤務であることをメンバーには宣言しています。自分自身でもメリハリがつき、その間にやれることをやるという向き合い方になります。 南さん 相談を受ける立場にあります。今は育児の相談が中心です。育児経験もあるから相談してみたらと、各部署の上司からのアドバイスもあるようです。 森田さん 昨年、時間有給制度ができましたが、女性だけでなく子育てしている男性も有効活用するなど、取得しやすい雰囲気にあります。 -会社への要望や期待、また恵まれた点についてはいかがでしょう。 森田さん 要望はいっぱいあります(笑)。フレックスタイムを再開してほしい。それによって、より柔軟な働き方につなげられます。周囲から、イシダはみんな人が良いと言っていただけます。子育てや介護、仕事で大変な時も、フォローしてくれる土壌があるのではないでしょうか。 岡見さん フレックスタイムや時間有給制度はほしい制度です。やりたいという人には思い切って任せてくれる会社なので、挑戦したい人にはやりがいが生まれます。海外での開発業務に興味があると申し出たら、1年目から海外出張などを認めてもらえたぐらいですから。 南さん 部署に応じた制度づくりの難しさを覚えます。一部の世代で有効な休みが欲しいと願っています。個々の事情をある程度理解してもらえます。待機児童になりかけ仕事を続けることは難しい状況に陥った際も、事情を理解して対応してもらえたことは今でも感謝しています。 -女性が活躍するために会社も変わろうとしていますか。 南さん ダイバーシティも社長自ら声を上げていただき動きやすくなりました。ロールモデルも出て若い世代でもできるなと思うようになってほしいです。採用面で女性が増えれば力も大きくなります。 岡見さん 女性はまだまだ少なく、人数が増えることによって女性が活躍しやすくなるよう声を大きく出来ればと思います。男女分け隔てなく仕事に携われる風土があるので、活躍したい人、やる気のある人には良い会社です。また、会社もそのような人達を後押しする制度を検討中で、今後に期待しています。 森田さん 昨年、時間有給制度ができたり、時短勤務が伸びたりするなど、働きやすい制度や環境づくりで変わりつつあります。製造現場でも女性が増えてきています。 -今後のキャリアアップなどはどうお考えでしょう。 岡見さん 仕事は続けたいです。それに見合ったスキルアップやステップアップはしたいと思います。同期から管理職が誕生することなどは励みになります。 森田さん 今後は後輩の育成も担わなければならなくなるので、どうやって後輩を育成するか真剣に取り組んでいきたいと思っています。 南さん 子供に手のかかる内は、まだキャリアプランは考えづらいですね。子どもの手が離れだした時に後輩を育てたり、人に任せたりできるようになっていればいいなと思います。 -これから社会に出る人たちへ。 南さん 子育てしながら働くことを考えたとき、一日の仕事のリズムが一定していることが選択の中心となりました。夢を追うのもいいですが、実際を直視しないと続きません。 岡見さん 働き方が多様化していますが、仕事は大変なことが多いし、好きなことだけができるわけではありません。それをポジティブに考えるべきです。その経験がいつかは生きるし、仕事に生かせるはずですから。 森田さん プロジェクトに入って、今まで接点のない人たちと顔見知りになり、仕事がスムーズに流れるようになりました。新たなアイデアにつながることも、人と出会って話すことで生まれると感じました。人とのつながりが一番大事ですね。 撮影場所:日本庭園 擁翠園(アークレイ株式会社本社・京都研究所) 登壇企業(50音順): アークレイ株式会社 住所:京都市上京区岩栖院町59 擁翠園内 URL: 株式会社イシダ 住所:京都市左京区聖護院山王町44 URL: 不二電機工業株式会社 住所:京都市中京区御池通富小路西入る東八幡町585 URL:

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