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消費増税を基本給引き上げで補填する企業の思い

サクラファインが実施
 サクラファインテックジャパン(東京都中央区、石塚悟社長、03・5643・2630)は、10月1日の消費増税に合わせて社員の基本給を等級ごとに一定額引き上げる。正社員・嘱託社員が対象で、平均4000―5000円のベースアップ(ベア)を行う。消費増税に対する補填と位置付け、石塚悟社長は「増加する支出の7、8割は補えるはずだ」と話している。

 ベアは定期昇給と別に行う。同社は社員を3職群に分けており、管理職「ジョブマネ」、専門職「ジョブプロ」、一般社員「ジョブスタ」の職群における三つの等級それぞれの給与を一定金額引き上げる。10月の給与から反映する。

 消費増税により社員の生活面の支出が増えるため、同社は大手シンクタンク(調査研究機関)の報告に基づき引き上げ金額を決定。2020年1月からは書き換えた基本給テーブルを基に昇給を行う予定だ。石塚社長は「わが社では『働きやすさ』と『働きがい』の両輪で働き方改革に取り組んでいる。今回のベアで『働きがい』を実感してもらい、社員全員のためになる制度をつくっていきたい」と説明している。
日刊工業新聞2019年9月30日

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