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ピーチとジェットスターのしっぽは見えたか!バニラ、黒字化への挑戦

就航から1年7カ月と30日で累計搭乗者数が200万人達成
 ANAホールディングス傘下のLCC、バニラエアは8月19日、累計搭乗者数が200万人に達したと発表した。バニラは2013年12月20日、成田空港を拠点に那覇線と台北(桃園)線の2路線でスタート。年明けの2014年1月29日から成田-札幌線を開設し、同年3月1日に成田-ソウル線(15年3月28日まで運航)、同年7月1日に成田-奄美大島線、同年11月2日に成田-香港線、2015年2月1日に成田-高雄線と路線を拡大。現在は観光需要が高い国内・国際3路線ずつの計6路線を運航している。

 100万人突破は就航から約1年後の2014年12月27日。200万人には、就航から1年7カ月と30日で到達した。機材はエアバスA320型機(180席)が8機。お盆休み期間中のロードファクター(座席利用率)は、国際線が93.9%(前年比3.4ポイント上昇)、国内線が91.9%(0.1ポイント低下)だった。

 ANAHDの片野坂真哉社長は4月の社長就任直後、Aviation Wireのインタビューに対し、「バニラは2015年度に黒字必達」と述べており、今年度内の黒字化達成が必須となっている。

 また、4社ある国内LCCのうち、2012年3月1日就航のピーチ・アビエーションと、同年7月3日就航のジェットスター・ジャパンは、今年8月に累計搭乗者数が1000万人を突破している。
吉川忠行
吉川忠行 Yoshikawa Tadayuki Aviation Wire 編集長
ANA系LCCのバニラエアが累計搭乗者数200万人突破。バニラは沖縄や札幌、台北などリゾート需要を狙ったLCCで、元々エアアジア・ジャパンとして始まったものです。15年度の黒字化という課題をクリアできるかが気になるところです。

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