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トヨタとSBの新会社、次世代移動サービスで手を組む17自治体はどこ?

提携から半年たらずのスピード感
 トヨタ自動車とソフトバンクの共同出資会社、モネ・テクノロジーズ(東京都港区)は18日、名古屋市や横浜市など計17自治体と次世代オンデマンドモビリティーサービスで連携すると発表した。横浜市、愛知県豊田市、広島県福山市で3月までに実証を始める。三菱地所とも共同で、通勤者向けサービスの実証を行う計画だ。

 東京・丸の内で26日から3月22日の期間、選択した場所から勤務地付近まで送迎する「オンデマンド通勤シャトル=写真」の実証試験を行う。専用アプリケーション(応用ソフト)でトヨタのミニバンを使ったタクシー予約をする仕組みで、首都圏から送迎する「ビジネスパーソン」と、特定の保育所から送迎する「ワーキングパパ・ママ」の二つが対象。Wi―Fi(ワイファイ)サービスの提供などを行い移動ニーズを探る。車内での物品販売など新たなサービスも検討する。

 また豊田市小原地区で27日から、一部住民向けにオンデマンドバス「おばら桜バス」を使った試験を始める。同バスは乗降するバス停や日時、人数を指定して利用する。これまでの予約受け付けは電話のみだったが、モネのプラットフォーム(基盤)を活用してスマートフォンでの予約や、最適な運行ルートの提示、運行状況の遠隔監視などをできるようにする。

オンデマンド通勤シャトル
日刊工業新聞2019年2月19日掲載
梶原洵子
梶原洵子 Kajiwara Junko 編集局第二産業部 記者
発表資料によると、連携する17自治体は北から、安平町(北海道)、仙北市(秋田県)、横浜市、鎌倉市(神奈川県)、加賀市(石川県)、伊那市(長野県)、岐阜市(岐阜県)、藤枝市(静岡県)、名古屋市、豊田市(愛知県)、大津市(滋賀県)、川西市(兵庫県)、福山市、府中市、東広島市(広島県)、嘉麻市(福岡県)、菊池市(熊本県)。さまざまなタイプの地域がそろいました。トヨタとソフトバンクが提携したのは昨年10月で、まだ半年も経っていません。提携前から検討をしていた可能性もありますが、すごいスピードです。

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