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カンタス航空、新仕様「A330」で成田-ブリスベン就航

シドニー便は羽田へ。観光地へのアクセスの良さ生かす
カンタス航空、新仕様「A330」で成田-ブリスベン就航

成田を出発するカンタス航空のブリスベン行きQF62便初便のA330-300

 カンタス航空(QFA)は8月1日、成田-ブリスベン線を1日1往復で開設した。同日から羽田へ移ったシドニー線に替わる路線で、主に観光需要を取り込む。 ブリスベンは豪州東部に位置し、クイーンズランド州の州都。人口160万人以上を有する豪州第3の都市で、州南部のゴールドコーストや、東海岸沖に位置する世界遺産「グレートバリアリーフ」、州北部のケアンズなど、豊富な観光資源を有する。

 カンタスではシドニー便をビジネスと観光双方を受け持つ路線、ブリスベン便を主に観光客を運ぶ路線として運航していく。ブリスベン便は、新仕様のエアバスA330-300型機(2クラス297席)で運航する。

 28席あるビジネスクラスは、離陸から着陸までリクライニングできる、1-2-1配列のフルフラットシートを導入。エコノミークラスの269席も、独レカロ製新シートや米パナソニック アビオニクス製IFE(機内エンターテインメント)システム「eX3」を備えている。新仕様のA330は当初、日本路線への導入が未定だった。

 また、カンタスでは国際線エコノミークラスの機内食を刷新。日本路線では3月から、ボリュームをこれまでの1.5倍に増量し、メニューも事前予約制のものを含めると最大4種類に増やしたものを提供している。

 運航スケジュールは、成田行きQF61便がブリスベンを午前11時に出発し、成田着は午後7時15分。折り返しのブリスベン行きQF62便は午後8時55分に成田を出発し、翌朝午前7時に到着する。1日の初便(A330-300)は、QF61便が午後7時6分に成田へ到着し、QF62便が午後8時54分に出発した。
吉川忠行
吉川忠行 Yoshikawa Tadayuki Aviation Wire 編集長
シドニー線が羽田へ移ってしまった成田には、ブリスベン線が就航。ゴールドコーストなど観光地への足として便利なため、カンタスではシドニー線はビジネスと観光両面を、ブリスベン線は観光と、住み分けていきます。

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