東京医科歯科大が非医療系企業との連携を狙う“八方良し”

新組織「オープンイノベーション機構」を活用

 東京医科歯科大学は大型産学連携を企画・運営する同大「オープンイノベーション機構」で、非医療系企業との第1弾案件を公表した。たんぱく質構造解析の新手法、クライオ電子顕微鏡で日本電子などと連携する。合わせて同分野で著名なシニア研究者を、新制度で同大に招く。医療系の中小規模大学が、潜在力の高いテーマの大型連携を進める新モデルと注目される。  クライオ電顕は2017年のノーベル化学賞を受賞した話題のテーマ。X線構造解析では難しいたんぱく質が扱えるため、研究が急増している。今回は第一人者の藤吉好則名古屋大学客員教授、藤吉氏と長年、クライオ電顕開発に取り組んできた日本電子、両者が立ち上げたベンチャーからなるプラットフォームを、東京医科歯科大同機構で立ち上げる。このため同大は、外部資金を獲得できる高名なシニア研究者が所属する「高等研究院」を整備。藤吉氏が4月に「高等院特別栄誉教授」として着任する。  18年12月1日発足の同機構は、企画提案や、知的財産や法務のバックアップを、企業経験者などの専門家チームで取り組む。これまでのソニーやヤマハとの実績を生かし、商社など非医療系との連携を広げるとしている。

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