NHKと8Kイメージセンサー開発、大学発ベンチャーの戦略

ブルックマンに凸版などが出資

8K放送カメラ用イメージセンサー

 ブルックマンテクノロジ(浜松市中区、青山聡社長)は凸版印刷、緑屋電気(東京都中央区)などを引受先とする第三者割当増資を実施し、総額4億6000万円を資金調達した。増資により、将来の事業の柱となる次世代8Kイメージセンサーと測距イメージセンサーの技術開発と製造・販売体制を強化し、2021年の新規株式公開(IPO)を目指す。  同社は相補型金属酸化膜半導体(CMOS)イメージセンサーの開発を手がける大学発ベンチャー。川人祥二静岡大学教授が開発した回路・デバイス技術をコア技術とする高性能CMOSイメージセンサーの設計に強みを持つ。NHKなどと共同開発した8Kイメージセンサーは12月にNHKが8K放送を開始。測距イメージセンサーは拡張現実(AR)や仮想現実(VR)、車の自動運転などへの応用が期待される。  凸版印刷は、印刷技術をベースにエレクトロニクス分野にも力を入れている。緑屋電気はエレクトロニクスの専門商社。ブルックマンは両社の資金力や調達力、販売網を活用して量産体制を確立し、事業化を加速させる。 (2018年12月18日掲載)  ブルックマンテクノロジ(浜松市中区、青山聡社長)は、超高画質な映像を実現する「8K」スーパーハイビジョンカメラ用イメージセンサーで中国市場を開拓する。同国では2022年開催の北京冬季五輪を視野に、高精細で臨場感のある映像を楽しめる8K放送への関心が高まっている。すでに現地の放送機器メーカーと協業して8K放送用カメラを試作し、早期の本格採用を目指す。  国内では12月にNHKが同センサーを使った8K放送を開始したが、海外からの受注は初めて。8K放送カメラ用イメージセンサー「BT3300N」はNHK、静岡大学の川人祥二教授と共同開発した。  画面のきめ細かさを表す解像度が、フルハイビジョンに対し4Kは4倍、8Kは16倍。毎秒120コマのフレーム数を達成するセンサーは世界初としている。  中国向けでは8K放送カメラ用のほか、車の自動運転や次世代スマートフォン向けの応用が期待される距離(TOF)センサーの引き合いも増えているという。対象物までの距離を瞬時に測定する技術で、同社製は追従性に優れる。「中国では掃除ロボットやドローンのメーカーの関心も高い」(青山社長)としている。  ブルックマンテクノロジは超高速・超高感度な相補型金属酸化膜半導体(CMOS)イメージセンサー技術をコア技術とする静岡大発ベンチャー。 (2018年12月14日掲載)

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