“町工場がつくるハンドスピナー”クラファンで実現した企業が感じた可能性

藤原産業が製作

自社製品のハンドスピナー

 藤原産業(東京都品川区、藤原裕雄社長、03・5767・8771)は、クラウドファンディングを活用して玩具のハンドスピナーを製作している。2017年12月、マクアケ(東京都渋谷区)が運営するクラウドファンディングサイト「マクアケ」にプロジェクトを掲載。精度とデザインにこだわった2種類のハンドスピナーの開発資金を募ったところ「町工場がつくるハンドスピナー」として注目され、目標の10倍以上の約400万円を集めた。  きっかけは、藤原祟義専務が日本で流行し始めたハンドスピナーを手に取り「職業柄ガタつきなどが気になった」こと。技術力を生かした高精度の部品で大人が持ちたくなるデザインのハンドスピナーをつくりたいと考え、インターネット上で偶然目にしたマクアケの利用を開始した。  7月末には第2弾のハンドスピナー「OSCILLO(オシロ)」の開発プロジェクトを始動。今回は、あえて重心をずらして回転時に振動を出すことで癖になる心地よさを実現した。9月末の終了時には約106万円を集めた。  マクアケは、プロジェクトの支援者が製品開発に応援コメントを投稿できる仕組み。オシロも「ハンドスピナーを傾けた時の感触が面白い」とのコメントからヒントを得た。藤原専務は「なるべく多くの人にいいと思ってもらえるものをつくりたい」と意気込む。  藤原産業は産業機器の設計や製造を手がける。クラウドファンディングは、普段とは異なるニーズに対応する点が難しいが「一般向けに製品を開発することで、産業機器製造の技術を日常で役立つものに活用できる可能性を示せる」(藤原専務)。今も新しいプロジェクトを企画中だ。 (日刊工業新聞社・増田晴香)

続きを読む

関連する記事はこちら

特集