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アンケート回答を楽しく!接客アプリの開発者は中学生

言語選択に“サムライ言葉”、オーバーアクションで呼び込みも
アンケート回答を楽しく!接客アプリの開発者は中学生

中学生アプリ開発者の4人。掛川市立北中の生徒(右の2人)と岐阜市立青山中の生徒(左の2人)

 21日まで開かれたワールド・ロボット・サミット(WRS)の会場では中学生の開発したロボットアプリケーション(応用ソフト)を使って来場者を迎える試みがあった。静岡県掛川市立北中学校と岐阜市立青山中学校の生徒がソフトバンクのロボット「ペッパー」の接客アプリを開発、来場者アンケートを集めた。来場者にはアンケート記入は煩わしい。ロボットが楽しい体験に変えるかもしれない。

 ソフトバンクは同社の社会貢献プログラムに参加した学校に声をかけ、5校が接客アプリを開発した。掛川市立北中は生徒2人が1週間でアプリを仕上げた。ペッパーが呼び込みし、人が近づいてくると認識してアンケートなどを表示する。選択言語に英語やサムライ言葉を加えた。回答者数を数える機能も開発し自らスクリプトを書いた。

 青山中はオーバーなアクションで呼び込みをかけた。子ども向けにクイズも織り交ぜた。掛川市立北中の内山優輝教諭は「もう先生が教えられない領域に達している」と漏らす。ロボットプログラミングは眠れる才能を呼び覚ましている。
日刊工業新聞2018年10月24日

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