東大発ベンチャーが開発、“遠隔フィットネス”を実現するスーツの仕組み

まずは研究用途に提供、2019年量産へ

e−Skin(Xenoma公式ホームページより)

 東京大学発ベンチャーのXenoma(ゼノマ、東京都大田区、網盛一郎社長、03・5735・4622)は、人体の動きを計測するスーツ「e−Skin」の加速度計測モデルを開発した。小型の慣性計測センサー(IMU)で3次元の角速度と加速度を測り、体幹や腕の動作を解析する。遠隔フィットネス支援や工場での人と機械の協調作業に提案。まずは5000ドル(約57万円)で研究用途に提供。100着以上なら生産規模を増やし1000ドル以下に抑えられる。2019年の量産を目指す。  体幹や腕にIMUチップを六つ配置した。配線が伸縮するため、スポーツのコンプレッションウェアのように身体に密着させられる。IMUチップと配線の接合部は1万回の伸縮試験に耐える信頼性を確認した。  動作解析は人工知能(AI)技術を活用する。動作と加速度などのデータを機械学習で結び付けて、どんな動きをしたか識別する。ゲームの入力機器やスポーツトレーニングの動作解析に活用できる。心拍計測タイプも開発済みで、家でのフィットネス動作を遠隔支援するサービスが可能になる。  さらにカメラとスーツを組み合わせた動作解析システムを提案する。動画による身体動作推定とスーツの計測データを統合して精度を高める。自動車の組み立てラインのように自動化率の高いシステムにおいて、機械はデータからリアルタイムに動きを把握できるが、データをとれない人間の作業者はコンピューターが把握できない存在になる。スーツとカメラを連携させることでシステムと人間の協調作業を構築しやすくなる。

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