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茨城大発ベンチャー、AIの「集合知」活用サービスは何ができる?

新会社「CollabWiz」設立
 茨城大学は19日、同大発ベンチャーの新会社「CollabWiz(コラボウィズ)」(茨城県日立市)を設立したと発表した。新会社は同大大学院理工学研究科の鈴木智也教授(写真)が特許出願中の技術「人工知能(AI)の集合知を利用した運用モデル」を活用したサービスを提供する。資本金は10万円、社長には鈴木教授が就任した。当面は成果報酬型の収益を見込む。売り上げ目標は非公表。

 新会社は機械学習に関する企業向けアドバイザリー業務を主力事業とする。企業と共同技術開発を行うほか、データサイエンス分野における人材教育、ウェブや出版物を通した同技術の情報発信を行う。また、同技術を利用したアルゴリズムを運用し、株取引の売買タイミングの分析・判断や、医療でのセカンドオピニオン、中古車相場予想などに応用できるという。さまざまなテクノロジーを融合させた“クロステック”分野産業を中心に市場を狙う。

鈴木智也教授
日刊工業新聞2018年9月20日
日刊工業新聞記者
日刊工業新聞記者
鈴木教授は金融データサイエンスを専攻。研究テーマ「集合知に基づくAI運用モデル」は2017年3月にIFTA国際連盟賞を受賞。18年6月には「第2回めぶきビジネスアワード」で大学発イノベーション賞を受賞している。

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