2019年春、福岡南部の伝統工芸×キッチンの観光列車が出発!

いぶし銀の「城島瓦」を採用

観光列車の完成イメージ。運行は来春を予定

 走るキッチン、仕込み中―。西日本鉄道が西鉄天神大牟田線で2019年春に運行開始を予定する観光列車「THE RAIL KITCHEN CHIKUGO(ザ レール キッチン チクゴ)」の車両製造を進めている。沿線の福岡県南部の筑後地域の伝統工芸を内装に採用して地域のモノづくりの魅力を発信する。  車両内部の壁面や洗面台に貼るのが、福岡県の特産品でいぶし銀が特徴の「城島瓦」。耐久性を高め、炭素の膜を変えることで6色を表現した。天井には八女地区の竹を使った手編みの竹細工を施す。いすなどには大川地区の家具製造技術で、木のぬくもりを生かし、家のような心地よい空間を演出する。  車両は96年新造の車両を改造する。20年に一度の車体更新工事と観光列車化を同時に施工することで、工期を短縮している。3両編成で2両目に窯を中心とした大型のオープンキッチンを設置。改造費は車体更新工事を含まず約5億円。  車内で提供するピザなどの料理には、沿線地域の食材を使い、季節に合わせた旬の素材によるメニューを用意する。乗務員の制服や食器もオリジナル品を製作する予定だ。  改造には福岡県工業技術センターが協力した。城島瓦の製作で技術協力した担当者は「伝統を守るだけでなく知恵と技を積み重ね、新しいモノづくりとなった」と手応えを語る。  運行は金曜日、土曜日、日曜日、祝日にランチとディナーの時間帯を予定。10月にも予約受け付けの開始日など、詳細を公表する計画だ。

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