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装飾トイレでフランスを狙え!

泰光住建、11月に展示会に出展
装飾トイレでフランスを狙え!

装飾トイレ「アートレッタ」。フランスでは建築デザイナーにも訴求する

 泰光住建(仙台市泉区、赤間晃治社長、022・378・4543)は、装飾トイレのブランド「アートレッタ」をフランスで本格展開する。温水洗浄便座などのトイレを主力とするスイスのアクセントが製造したトイレを、泰光住建が日本で装飾加工してフランスへ輸出し、現地の代理店を通して販売する。11月にパリで開催される展示会への出展を皮切りに市場開拓を狙う。

 泰光住建によると、フランスは温水洗浄便座の普及を国として推し進めており、「販売数の増加が期待できる」(赤間社長)という。ホテルや商業施設の新規着工・改装工事の受注や南フランスの富裕層向けの需要獲得を目指すほか、建築デザイナーらにも訴求したい考え。

 アートレッタは「アート(芸術)」と「トイレッタ(イタリア語でトイレの意味)」を組み合わせた造語。アクセントや国内ではパナソニック製の便器に、泰光住建が模様や柄のフィルムを貼付して装飾を施した製品だ。

 2社は同製品についてコラボカタログも作製しており、フランスでは11月のホテル向け展示会で配布した後、各種展示会やメーカーのショールームなどでも配布する予定。アートレッタの現地での販売価格は未定だが、日本では本体と施工費を合わせて1台当たり40万―55万円で販売している。

 同社ではアートレッタが新規性が高い製品のため、2020年頃まで市場構築のための周知期間と位置付けている。このため、宮城県や東京都を中心にイベント会場やスタジアムなど、集客性のある施設向けに販売を限定している。その他の発注は応相談。個人向けの施工は原則実施していないが、将来は完成品の販売を検討している。
日刊工業新聞2018年8月28日
葭本隆太
葭本隆太 Yoshimoto Ryuta デジタルメディア局DX編集部 ニュースイッチ編集長
写真を見ると、なんとも派手な!ちょっと落ち着いて用を足せない気もします。

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