時速80キロで走りながら0.2ミリを検知するスゴい「ひび点検車両」

三井E&Sマシナリーなどが開発

開発した特殊車両。ひび割れや剝離、腐食などの情報を展開画像として取得できる

 三井E&Sマシナリー(東京都中央区、岡良一社長、03・3544・3950)はトノックス(神奈川県平塚市)と共同で、時速80キロメートルで走行しながら道路トンネル内のコンクリート壁面に入った0・2ミリメートルのひび割れを検知できる特殊車両を開発した。点検員の近接目視を代替する程の性能を持つ。高度経済成長期に整備され、建設後50年を超える道路トンネルが増える中、定期点検の効率向上に貢献する。  開発した「トンネルキャッチャーTC3」は高精度ラインセンサーカメラユニットを13台搭載し、発光ダイオード(LED)でトンネル内壁面を照らしながらカラー撮影する。センサーユニットが回転し、360度撮影可能。高速走行中に計測でき、交通規制は不要。ひび割れや漏水、剝離、腐食などの情報を展開画像として取得できる。  道路トンネルの定期点検は国土交通省の定期点検要領で5年に1回の頻度で行うことが求められているが、点検作業は点検員の肉眼での近接目視や打音検査による状態把握が必要。トンネルは全国約1万カ所に及び、点検員の負担軽減を図る上でも、国交省は点検調書作成を効率化するための点検記録作成支援ロボット技術開発を進めている。  三井E&Sホールディングス(旧三井造船)グループは、独自の3次元レーダー探査技術を核にインフラの非破壊検査事業を展開しており、JR東日本向けのトンネル覆工検査車や路面下空洞探査サービス、橋梁床版調査など多くの実績がある。道路やトンネル、橋梁などの点検・検査ニーズが高まる中、事業規模を現状の数億円から2020年に10億円引き上げる方針だ。

続きを読む

関連する記事はこちら

特集