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微量の血液からアルツハイマー推定、島津が受託解析サービス

 島津製作所は7日、製薬会社や研究機関などを対象に、微量の血液からアルツハイマー型認知症の原因物質を検出する受託解析サービスを始めたと発表した。2月に公表した、質量分析技術を活用する最新の分析手法を使う。従来手法と異なり体への負担が少なく、低コストが特徴。治療薬や予防法の開発などが期待でき反響も大きく、今後の展開が注目されていた。

 名称は「アミロイドMS受託解析サービス」。価格は検体数などで、都度見積もり。0・6ミリリットルの微量血液から、原因物質と考えられている脳内のアミロイド(たんぱく質の一種)の蓄積度合いを推定する手法を使う。
日刊工業新聞2018年8月8日
日刊工業新聞記者
日刊工業新聞記者
アルツハイマー病や軽度認知障害は、発症の20―30年前からアミロイドが蓄積し始めると言われ、新手法は簡便に調べられる。アルツハイマー病の根本的な治療薬や予防法はまだ開発されていない。 (日刊工業新聞京都総局・松中康雄)

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