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島耕作が西日本豪雨の被災地を支援

「獺祭」とタッグ
 海外でも人気の日本酒「獺祭(だっさい)」を製造し、西日本豪雨で浸水被害を受けた旭酒造(山口県岩国市)は2日、人気漫画シリーズ「島耕作」をラベルに描いた「獺祭 島耕作=写真」(純米大吟醸)を発売すると発表した。シリーズの作者で岩国市出身の弘兼憲史さんが支援を提案し、協力が実現した。10日から同社ウェブサイトや全国の酒販店で販売する。

 旭酒造は豪雨の影響で酒蔵が停電し、仕込み中だった約70万本(4合瓶換算)分のもろみの発酵温度が制御できなくなった。同社はこのもろみから造った酒について「通常の『獺祭』の品質基準には届いていない」と判断したが、「被害地域の役に立つため」との思いから「獺祭 島耕作」という別の商品名で販売することを決めた。

 弘兼氏がグラスを傾ける島耕作をラベルに描き下ろした。価格は1本(720ミリリットル入り)1296円で、1本当たり200円を義援金として県内外の豪雨被災地自治体に寄付する。約60万本を製造する予定。
梶原洵子
梶原洵子 Kajiwara Junko 編集局第二産業部 記者
呑むことで支援できるのはいいですね。

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