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ネット利用、平日平均100分超に

総務省など調べ、テレビに近づく
 総務省情報通信政策研究所と東京大学がまとめた「情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」によると、2017年の平日のインターネット平均利用時間は100・4分と、12年の調査開始以降、初めて100分を超えた。主要メディアではテレビのリアルタイム視聴が159・4分と最長を維持したが年々減り続けており、ネット利用時間との差が着実に縮まっている。

 1日1回以上利用した人の割合を示す平日の行為者率は、テレビのリアルタイム視聴が80・8%だったのに対しネット利用は78・0%と、数値が並びつつある。40代のネット利用行為者率は、10―30代に続き、平日・休日ともに初めてテレビのリアルタイム視聴の行為者率を上回った。スマートフォンの全年代の利用率が前年比9・1ポイント増の80・4%と初めて8割を超えており、携帯端末の普及でネットの利用時間が増えたためとみられる。

 1日当たりのネット利用時間の内訳を見ると、平日ではメールが最も長く30・4分。以下、ソーシャルメディアの27分、ブログやウェブサイトの21・3分だった。休日ではソーシャルメディアが最も長く、31・2分となった。

 ソーシャルメディア系サービスの中で最も利用率が高かったのはLINE(ライン)で75・8%。フェイスブックの31・9%、ツイッターの31・1%、インスタグラムの25・1%が続いた。

 同調査は17年11月11―17日に13―69歳の男女1500人に実施した。
日刊工業新聞2018年8月3日
葭本隆太
葭本隆太 Yoshimoto Ryuta デジタルメディア局DX編集部 ニュースイッチ編集長
平日のインターネット平均利用時間を年代別に見ると、20代が最長の160分、10代と30代は120分、40代でも100分を上回っています。また、30代はテレビ視聴時間とネット利用時間がほぼ同じ。10代、20代は大きくネット利用時間がテレビ視聴時間を上回っています。

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