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信頼できない医療情報が溢れる現代に、救いの一手

アナムネが医療情報に特化した検索サービスを開始
信頼できない医療情報が溢れる現代に、救いの一手

医療情報検索サービス「clila(クリラ)」

 アナムネ(東京都港区、菅原康之社長)は医療情報に特化した検索サービス「clila(クリラ)」を2日から始める。信頼性の高い医療情報の選別とデータベース化を行ったことで一般の生活者などが平易に検索できる。20ー40代の働く女性の検索や、医師をサポートするツールとしての利用を想定する。アナムネの既存サービスなどとの連携することで、医師への相談も可能にした。

 近年、情報を得るために検索サービスを利用することが一般的になった一方で、医療情報に関しては医学的根拠に乏しい情報なども検索・表示されてしまう。そのため、一般の消費者や生活者は信頼できる医療情報を獲得するのが難しいなどの課題があった。また、現代では医師であっても多くの症状を記憶し、その全てに対応すること難しく、医療情報を検索できるツールなどが求められていた。

 そうした課題解決に向けて、アナムネは医療情報を扱う検索サービスを展開。医学系の学会や病院、クリニックなどのウェブページから信頼性の高い情報を収集する。検索時にその情報のみが表示できるため、一般の消費者や生活者でも安心して利用できる。

 また、アナムネが手がけるオンラインで医療相談を受けられるサービス「anamne(アナムネ)」との連携も実現。まず、クリラで調べてみて、それでも分からず症状への不安が解消できない場合には、アナムネを利用することでシームレスに医師に相談できる。
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日刊工業新聞記者
日刊工業新聞記者
大体の医療情報の検索時は、緊急性や信頼性が求められる場合が多い。医療以外でも、信頼性が求められる領域では同様のサービスが進むことに期待したい。

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