素早く、集める、鍛える…経営者の失敗論

それぞれの人生経験

写真は6月25日の記者説明会の様子

 失敗は必ずしもダメではありません。経営者の失敗にまつわる一言を集めました。  「ソリューションビジネスはフェイル・ファスト、フェイル・チープの世界」と論じるのは、パナソニック代表取締役専務執行役員の樋口泰行さん。「素早く、安く失敗しろ」という意味だ。  製造や物流などに関連する社内分社のトップも務める。「失敗しながらソリューションをやる」姿勢が、海外展開では大事と説く。試作と改良を繰り返すが、ここにシステムの知見が生きる。  これまでシステムは、家電などの主流から見れば「傍流的な位置付け」だった。だが今や「その知見と経験を軸にしないといけない」時代になっている。 日刊工業新聞2018年7月5日  「ある本を読んで『失敗を集めよう…』という一節が目にとまり、いい言葉だなと思った」と切り出すのは、比企オプティクス(埼玉県秩父市)社長の柳瀬満邦さん。  数年前、社の経営理念をつくるにあたり、「成功を集めるのは簡単。失敗にこそ意味がある。成功より失敗という言葉を使った方が社員も萎縮しない」と考えたそうだ。  経営理念は『自ら考え、自ら行動し、自ら成長する』とした。「自分で挑み、失敗した経験こそが自分の成長につながり、最大の武器になる」と失敗を“いっぱい”集めるのだとか。 2018年6月28日  「できないと思った瞬間に手を上げ、その仕事を引き受けなさい」と説くのは、日産自動車取締役の志賀俊之さん。龍谷大学で講演し、学生に成長の秘訣(ひけつ)を伝授した。  「ほぼ間違いなく失敗するだろうが、悔しさがあなたを成長させる」と続ける。自らもかつて、インドネシアに単身乗り込み苦労した経験がある。  再挑戦に備えて、「徹底的に準備することも大切」。そして何より、失敗から立ち直るため「魂を鍛えよ」が持論。学生はもとより、車業界の変革期を勝ち抜く心構えでもある。 日刊工業新聞2018年6月8日

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