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トラック隊列運転、3台連動で急ブレーキがかかった!

22年の実用化を目指す
 物流トラックの後続無人隊列運転の実用化に向けて実証実験を行った経済産業省と国土交通省は。3台のトラックが連動して走り、時速70キロメートルでの車線変更や急ブレーキを披露した。2019年1月に新東名高速で隊列走行の公道実験を行い、早ければ22年の実用化を目指す。

 豊田通商と先進モビリティ(東京都目黒区)、トラックメーカー4社などが参画する。3台のトラックが隊列を組み、先頭のトラックを後続の車両が自動で追跡する仕組み。先頭車の加速度や位置データなどを後続車に送り、ハンドルやブレーキなどを連動させる。

 実証実験では時速70キロメートルで車間距離を10メートルに保って走行した。安全のために技術者が搭乗したが、後続車は発車から停車まで自動で走行する。技術開発を担当する先進モビリティの青木啓二社長は「3台連動の急ブレーキは人間では不可能」と説明する。自動化によって物流業界のドライバー不足に応えていく。
日刊工業新聞2018年6月29日
明豊
明豊 Ake Yutaka 取締役デジタルメディア事業担当
今後、高速合流部などの運転自動化を進めるという。

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