「昔は若さが売りだったが今はもう55歳」(任天堂・岩田社長)

日刊工業新聞で最後に掲載されたひと言

昨年1月の経営説明会で

 任天堂の岩田聡社長が亡くなって、ゲームファン、ゲーム業界に限らず世界中から哀悼の言葉が寄せられている。日刊工業新聞で岩田社長の記事が最後に掲載されたのは今年5月14日。「経営ひと事」という小さいコラムだ。その短い文章は、なんとなく自身の将来を悟っているかのようだった。  「昔は若さが売りだったが今はもう55歳。同じことを独りで続けるのはどうかと思った」と苦笑するのは、任天堂社長の岩田聡さん。ゲーム情報をインターネットで発信する番組「ニンテンドーダイレクト」の紹介役に、今春から岩田さんに加え社員を起用した。  番組から完全な引退はしないものの「私が“出ずっぱり”とは違う形も、やりようによってはできるはず」と新たな展開を模索する考え。  ゲーム制作で優秀でも「紹介役として優秀とは限らない」とも。「いろんな人材を探して起用したい」と社内でスカウトする意向。“適材適所”を見いだす楽しみが増えた?

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