ニュースイッチ

グーグルグラス、業務用として近く復活へ

画面を大型化、外部バッテリーパックも採用
グーグルグラス、業務用として近く復活へ

従来の「グーグルグラス エクスプローラーエディション」(9to5Googleから)

 グーグルグラスが業務用として復活ーー。今年1月から一般消費者向けの製造販売が停止されていたメガネ型ウエアラブル端末の「グーグルグラス エクスプローラーエディション」。装いも新たに「エンタープライズエディション(EE)」として近く発売される見通しだと9to5Googleはじめ、複数のメディアが報じた。

 グーグルグラスEEではディスプレーの役目を果たすプリズムを以前より大きくし、プリズムのあるメガネ右上に視線を向けなくとも、正面上に映像が見えるようにする。以前のモデルで長時間使った時に目にかなりの負担がかかっていたのを和らげるためと見られる。解像度も向上するとしているが、具体的な数値はわかっていない。

 MPUにはこれまで通り、インテルのチップを採用。新しい低消費電力型Atomチップを使い、バッテリー時間も延びる見通し。現在最上位の「アンドロイドウェア」スマートウォッチに使われているAtomチップに比べ、高いクロック周波数のチップを内蔵する。EEでは前のモデルに比べて処理性能や熱対策もかなり改善されているという。さらに長時間利用できるよう、外部バッテリーパックもオプションとして用意する。

 グーグルグラスの業務分野の利用についてグーグルは、すでに10の医療機関と協業を進めているほか、生産の効率化を目的にボーイングの航空機工場でも活用を始めているという。
ニュースイッチオリジナル
藤元正
藤元正 Fujimoto Tadashi
衝撃的なデビューを果たしたグーグルグラスだが、日常生活で見かけた時のオタク感、違和感はかなりのもの(実際には1回しか見たことがない)。業務用ではセイコーエプソンはじめ多数の会社がメガネ型デバイスを出しているので、ハードウエア性能や価格に加え、ソフトウエア部分の使い勝手での競争が激しくなるかもしれない。

編集部のおすすめ