ソフトバンクやオリックスが狙う再生可能エネルギーの新市場とは

自家消費や仮想発電所に照準

 太陽光発電所の開発が最終段階に入ってきた。再生可能エネルギー発電最大手のオリックスは合計70万キロワットまで積み上げ、前年の同時期から3割増やした。あと1年半で開発中の全発電所が完成すると100万キロワットに達する。ソフトバンクグループは4万キロワット多い39万キロワットを稼働させた。電力会社への売電価格が下がっており、今後の新設計画は減りそう。各社とも自家消費や仮想発電所など、太陽光を活用した新事業の育成に力を入れる。  オリックスは大規模太陽光発電所(メガソーラー)と、工場や倉庫の屋根を借りた屋上ソーラーを展開する。メガソーラーは合計56万キロワット、屋上ソーラーは13万キロワットが完成した。  バイオマス発電は4月に福島県相馬市の発電所(石炭との混焼)が稼働し、合計12万キロワットとなった。さらに北九州市で11万キロワット(混焼)を計画する。風力発電は8790キロワット、地熱発電は1900キロワットが稼働中で、他に北海道函館市で掘削調査中だ。  ソフトバンクグループは開発中のメガソーラーが21万キロワットに増加。すべて完成すると60万キロワットとなる。風力は4万キロワットが運転を始めた。  経済産業省によると2012年7月の固定価格買い取り制度(FIT)の開始後、17年9月末までに太陽光は3677万キロワットが導入され、再エネ全体の9割以上を占める。だが足元では売電価格が下がっており、採算面から新計画を立てづらい。  100万キロワット完成にめどが付いたオリックスの錦織雄一取締役は「蓄電池を組み合わせた自家消費など次の展開への準備をしている段階」という。ソフトバンクグループも小さな電源を束ねて火力発電所のように制御する仮想発電所の実証事業に参加するなど、新市場に照準を合わせる。

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