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京急、ホームドア設置加速で4ドア車両の廃止を前倒し

安全対策設備に214億円
京急、ホームドア設置加速で4ドア車両の廃止を前倒し

京急電鉄の車両

 京浜急行電鉄は、2019年3月期に鉄道事業で総額約236億円の設備投資を計画する。このうち安全対策設備として約214億円を投じる。継続して盛り土や高架橋などの耐震補強工事を実施。ホームからの転落や列車との接触を防ぐため、主要駅でホームドアの設置を推進する。

 今後の円滑なホームドア設置に向けて、車両の新造を積極的に実施する。

 期中の車両新造は京急「新1000形」42両。車両ごとにドア位置が異なるとホームドアの導入が難しいことから、既存4ドア車両の廃車を通常よりも前倒して実施する。

 駅改良では、京急長沢駅(神奈川県横須賀市)と三浦海岸駅(同三浦市)で駅舎改築を計画。ホーム上屋の延伸やエレベーター・エスカレーターの更新など安全性向上やバリアフリー化を進める。

 このほか電気施設の更新や、工場・検車庫の改良・改修などを実施。一部の駅では運行管理支援システムの導入も計画している。

日刊工業新聞2018年5月9日



東急電鉄は1600億円投資


 東京急行電鉄は、2021年3月期に営業利益970億円を目指す中期3か年経営計画を策定した。鉄道事業で輸送力強化や安全性向上に力を注ぐほか、渋谷の持続的成長に向けた面的な街づくりを推進する。

 期間中の設備投資は5200億円を計画し、渋谷再開発や沿線開発などの成長投資で2600億円、ホームドア整備を含む鉄軌道投資に1600億円を充てる。

日刊工業新聞2018年3月28日

葭本隆太
葭本隆太 Yoshimoto Ryuta デジタルメディア局DX編集部 ニュースイッチ編集長
ホームドアの設置は人身事故の抑制効果が絶大と聞きます。鉄道を利用するサラリーマンの一人として電鉄会社の積極的な設備投資に期待します。

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