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【今週のリケジョ小町】企業融資のシステム開発、パズルのように楽しく

日本生命保険相互会社 堀田 友梨さん
**設計は“パズル”のよう
 日本生命保険の堀田友梨さん(26)は、資産運用業務の一部である企業融資に関するシステム開発を担当。2017年から海外のインフラ投資案件を増やすなか、海外のプロジェクトファイナンスに対応できるシステムにも携わる。「システム設計はパズルを組み立てているようで楽しい」と柔らかな笑みを浮かべる。

 数学を好きになったのは小学5年生の時、中学受験の勉強で苦手な算数を克服したのがきっかけです。問題を解く楽しさにクイズを解くような喜びを覚えました。

 大学受験前には「エレベーター」や「お湯が冷める」などの物理現象を数式として理解する“現象数理”に出会って感動。本格的に数学を学びたいと思い、早稲田大学理工学部応用数理学科に進学しました。

トラブル解決にワクワク


 大学では現象数理のほか統計数理、金融工学なども勉強していたため、金融機関への就職に興味を持ちました。面接で素敵な女性の先輩社員に出会ったことや、数学について1時間も話す面接官に会って好印象だったこともあり、日本生命に入社しました。

 仕事で嫌なことはびっくりするくらいありません。システムトラブルがあっても「予定通りできていないのはどういうロジックが間違っているのだろう」と考えると、むしろワクワクしてしまいます。難しいのはシステムのユーザーに対して正しい使い方を伝えることです。専門用語をなるべく使わず、分かりやすい説明ができるように頑張っています。

カッコいいママに


 システム開発だけでなく、システムをどう使うかといった企画の仕事もやってみたいです。ITやシステムだけでなく経営企画の仕事にも興味があります。

 仕事はとても面白いですが、30代で結婚したいです。仕事と育児を両立して「働くママカッコいい!」と子どもに思ってもらえる女性になれたらいいと思います。
   

(文=鳥羽田継之、写真=森住貴弘)
日刊工業新聞2018年4月30日
葭本隆太
葭本隆太 Yoshimoto Ryuta デジタルメディア局DX編集部 ニュースイッチ編集長
システムトラブルにもワクワクしてしまうとのこと。仕事が充実している証拠ですね。

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