“ICT建機”、実演が実需につながる!?

日本キャタピラーの実演場「Dテックセンター」

 建設機械各社が情報通信技術(ICT)を活用した建機の実演場を拡充する。コマツは熊本県内に11カ所目となる実演場を月内に開設する。日本キャタピラー(東京都中野区)は愛知県と兵庫県で、ICTを生かした施工の実演を今秋ごろに始める。コベルコ建機も実演場を現在の2カ所から、年内5カ所に増やす。建設・土木業界で高まる情報化施工の需要を取り込む動きが加速してきた。  コマツは九州地方では福岡県に続き、熊本県に実演場「IoTセンタ」を設ける。工事全般をICTで支援する事業の拡大に向けて、IoTセンタを増やしてきた。操作を制御できる建機の試乗や測量に使う飛行ロボット(ドローン)の実演を通じて、工事のICT化の需要に対応する。  日本キャタピラーは埼玉県と宮城県にICT建機の実演場を設けていたが、工事関係者が利用しやすいように愛知と兵庫の2県にも実演場を整備する。建機の性能に加えて、土砂の積載量を計測する技術や安全対策なども訴求する。  コベルコ建機は東北と東海、近畿の3地域に実演場を開設する予定。油圧ショベルのバケットを地面に沿って傾けながら回転させる技術や、2次元(2D)データに基づいた操作のガイダンス機能などの利用を提案する。実演場を設けている香川県と新潟県と合わせた5カ所で施工の支援技術を体験できるようにする。  国土交通省は工事の生産性を高める方針を進めており、ICT建機などの需要が高まっている。日立建機も茨城県に続いて、香川県に情報化施工の体験拠点を4月に開設しており、各社の競争が激しさを増している。 (文・孝志勇輔)

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