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ソフトバンクが参入、スマホでラクラク予約の駐車場シェア事業

企業や自治体、マンション管理組合の遊休スペース募集開始
ソフトバンクが参入、スマホでラクラク予約の駐車場シェア事業

ソフトバンクの孫社長

 ソフトバンクは今夏をめどにIoT(モノのインターネット)を使ったパーキング(駐車場)シェアリング事業に参入する。空き駐車場を持つ個人や法人に、管理システムとカメラ付きセンサーを組み合わせたソリューションを提供。駐車場利用希望者には、スマートフォンの専用アプリケーションなどを通じて駐車場検索、満車・空車状況の確認、予約やオンライン決済などの機能を提供できるようにする。

 同事業への参入にあたり、駐車場シェアリングに関心のある企業や自治体、マンション管理組合など向けに問い合わせフォームを用意し、サービスのパートナー募集を始めた。

 駐車場に設置されている従来の機器よりも高性能でシンプル、安価なソリューションを提供するため初期投資を抑えて駐車場事業を始めることができる。

 近年、若者の車所有率低下や人口減少による駐車場の空きスペースが増える一方、都市部や一部の観光地では駐車場不足が続いている。個人や法人が所有する空き駐車場や遊休スペースを活用した駐車場シェアリングに注目が集まっている。
駐車場シェアサービスのイメージ
日刊工業新聞2018年4月6日
八子知礼
八子知礼 Yako Tomonori INDUSTRIAL-X 代表
シェアリング事業の本命にソフトバンクが参入。 カーシェアが定着しつつある中で、次は駐車場であることは明白だったが、なかなかそんな話が出てこなかった。 カテゴリーキラーとなりつつあるソフトバンクがやり始めことで市場が盛り上がってくれば、競争原理が働いて既存の駐車場事業者を始め、より多くの事業者が参入することにも期待がかかる。

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