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国内の港湾工事で初、五洋建設が相馬港で3Dモデル技術

海底地盤の杭工事の出来形管理など
国内の港湾工事で初、五洋建設が相馬港で3Dモデル技術

港湾工事のCIMモデル(イメージ)

 五洋建設は相馬港のLNG基地建設工事(福島県新地町)で、土木工事向けの3次元(3D)モデル技術、CIM(コンストラクション・インフォメーション・モデリング)を国内で初めて港湾工事に本格導入した。時系列的な施工手順の検討や、海底地盤の杭工事の出来形管理などを実施できる。施工の効率化や安全性の向上に役立つ。

 CIMはコンピューター上で示す3Dモデルの構造物に、部材の大きさや材質、数量などの属性情報を盛り込んだ技術。五洋建設は桟橋とその付帯施設の構築でCIMを活用した。

 CIMの導入により工事の着手前に、構造物の位置関係や各部材などの干渉確認を効率的に実施できる。船舶の配置計画や資機材の搬入計画などを3Dモデルに統合し、時間軸を取り入れて工事の進捗(しんちょく)を反映した4Dシミュレーションを実現した。施工手順の確認、検討に役立つ。
明豊
明豊 Ake Yutaka 取締役デジタルメディア事業担当
相馬港というのがいいですね。3月のMETIジャーナルの政策特集(全10回)は「今、福島は」でした。ぜひ合わせて読んでみて下さい。

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