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5指ロボットハンド、人手作業の代替狙う

スキューズがキットを投入
5指ロボットハンド、人手作業の代替狙う

「5指ロボットハンド」の開発キット

 スキューズ(京都市南区、川田成範社長)は、柔らかいものもつかむことができる「5指ロボットハンド」の開発キットを、4月1日に発売する。制御ソフトウエアをセットにして、ユーザー自身が独自にロボットの開発を進められるようにした。ロボットハンド技術関連の研究機関などを中心に展開する。消費税抜きの価格は198万円。初年度に20台の販売を目指す。

 スキューズは開発キットの普及を通じ、人手に頼る作業を代替するロボットの市場拡大を狙う。同社がデファクトスタンダード(事実上の標準)となる製品を提供することにより、関連する制御ソフトを受託開発する需要も見込む。

 ロボットハンドの全長は450ミリメートル。直径が100ミリメートルの球内に収まり、重さが500グラム以下のものをつかむことができる。食品産業向けに弁当の食材を盛り付ける作業や、医療現場の危険物取り扱いなど、さまざまな用途が期待できる。
日刊工業新聞2018年3月26日
明豊
明豊 Ake Yutaka 取締役デジタルメディア事業担当
同社は2003年に5指ロボットハンドの開発に着手。これまでは、展示会出展や研究機関などへの個別納入にとどまっていた。

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