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【今週のリケジョ小町】上下関係ない社内コミュニケーションが仕事のカギ

株式会社日阪製作所 福島 真理成さん
**食品機械などの設計
日阪製作所の福島真理成さん(28)は4月で入社4年目。食品機械などの設計を担当している。自らが中心となり担当した医療用熱水スプレー式滅菌機の設計は、周囲の手伝いや励ましもあり無事に仕事を完了。「1人で1台の機械(の設計)を完結するという目標を達成できた」と志は高い。

モノづくり企業で食品に携わりたい


「宮崎県出身で、鹿児島大学大学院理工学研究科化学生命・化学工学専攻に進みました。モノづくり企業で食品に携わりたいと考え、食品機械も手がける日阪製作所に入社。殺菌・滅菌装置の設計を担当し、学生時代に実験で水を扱った経験が生かせています」

「最近取り組んだ医療用熱水スプレー式滅菌機は、特殊仕様で参考事例があまりなく、配管の数もいつもより多くて図面を何枚も書きました。組み合わせる自動搬送設備との兼ね合いも考えなければならず、時間がかかりましたが、どうにかやりきりました」

顔なじみ、仕事もよい方向へ


「同じ部署の人たちとは帰りにダーツやボウリングへ。会社全体でも上下関係なくコミュニケーションを取ることが多いです。顔なじみになっているから、自分が手がける機械のユニットに組み込む熱交換器を担当する部署の方にも聞きやすく、仕事にもよい方向に働いています。結婚、出産後も働いている人が多いのは、短時間勤務など制度がしっかりしているからだと思います」

「一人で機械の設計ができるようにはなりましたが、まだまだ上司や先輩に相談しながらでないとできないこともあり、お客さまにも即答できず、もどかしさもあります。自分で判断し、提案できるようになるのが次の目標です。お客さまが使いやすく、社内の現場でも作りやすいように、今の機械を自分のアイデアで変えていきたいと考えています」

「趣味は旅行。国内が多いです。ライブも好きで、会社が終わった後ダッシュで会場に向かうこともあります」

   


日刊工業新聞2018年3月19日
昆梓紗
昆梓紗 Kon Azusa デジタルメディア局DX編集部 記者
和気あいあいとした部署内、社内の雰囲気が伝わってきます。

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