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自動車用プレス部品の見込み金型、作成時間を2分の1に

アルモニコスがCAD用ソフト発売
自動車用プレス部品の見込み金型、作成時間を2分の1に

プロスペクトエース

 アルモニコス(浜松市中区、森川滋己社長)は、自動車用プレス部品の金型CADモデルの作成時間を従来比で2分の1に短縮できるソフトウエア「ProspectーAce(プロスペクトエース)=写真」を発売した。プレス後の変形が大きい高張力鋼板(ハイテン材)に有効。年間ライセンス料(消費税抜き)は50万円。5年間で累計2億円の売り上げを見込む。

 ハイテン材は車の軽量化や強度化につながることから採用が拡大している。しかし、スプリングバックなどプレス後の変形が大きいため、変形分を反映させた見込み金型CADの作成では試作とデータ修正を繰り返す回数が増えている。さらに修正には経験や勘が必要とされる。

 新製品はスプリングバックやそり、ねじれなどの不具合箇所を現象別に判別し、変形する。ユーザーのノウハウを生かした高精度な成形シミュレーションの解析結果を基に修正するため、従来は約20時間かかっていた見込み金型CADの作成時間を半減できる。
日刊工業新聞2018年2月20日
日刊工業新聞記者
日刊工業新聞記者
同社の検査ソフト「spGauge(エスピー・ゲージ)」と連携させ解析結果を取り組めば、不具合現象を確認しながら見込み金型CADの作成も可能。 (日刊工業新聞横浜総局・田中弥生)

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