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環境・安全技術、世界に発信!―遠藤五輪担当相インタビュー

ラジオ体操も世界にアピール
環境・安全技術、世界に発信!―遠藤五輪担当相インタビュー

「可能なら予選を含めた地方開催も被災地でやってもらいたい」と話す遠藤五輪担当相

2020年東京オリンピック・パラリンピック大会に向け、総合的な調整を担う五輪担当相に就任した遠藤利明氏は1日、日刊工業新聞社などのインタビューに応じ、水素技術など「先進的な環境技術などを世界に発信したい」と意気込みをみせた。
 
 ―就任の抱負を。
 「この10年、スポーツ庁の設置など主にスポーツ政策に取り組んできた。(就任にあたり)安倍晋三首相から大会の成功と東日本大震災からの復興を日本が成し遂げたことを発信してくれと言われた。国と東京都との協力や信頼関係をつくっていきたい」

 ―どのようなことを世界へ発信する考えですか。
 「例えば水素技術など先進的な新しい環境技術のほか、セキュリティーや芸術、日本人のおもてなしの気持ち、安定した大会運営などだ。運動会や文化祭、ラジオ体操なども伝えていきたい」 

 ―東日本大震災からの復興をアピールする「復興五輪」としての側面もあります。
 「まずは被災地の皆さんの意見を聞きたい。可能なら予選を含めた地方開催も被災地でやってもらいたいと関係団体に要望したい」

 ―新国立競技場の整備については。
 「下村博文文部科学相が現在のデザインをベースにして2520億円の予算で建てる決意をされたので、日本の技術力の総意を投入した建物にしたい」
(大塚久美)
日刊工業新聞2015年07月02日 総合2面
斉藤陽一
斉藤陽一 Saito Yoichi 編集局第一産業部 デスク
政府と経済界・産業界とのパイプ役としての手腕も期待されます。

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