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【今週のリケジョ小町】パチパチ音が話し声

NTTスマートコネクト株式会社 岸本 侑子さん
**サーバーの運用・保守
「自分が書いたプログラムコードでシステムが動作したら、やったぜ!とうれしくなる」−。入社4年目の岸本侑子さん(26)はNTTスマートコネクト(大阪市北区)で、企業に貸し出すサーバーの運用や保守を手がける。例えば大学受験の合格発表日。専用ページにアクセスが殺到し回線がパンクしないように、サーバー増設やアクセス制限を行う。技術進歩が著しく、同業他社との交流会にも意欲的に参加。「新技術を使ってサービスを生み出せたら」と将来を思い描く。

パチパチ音が話し声


「文系科目よりも理科や物理の理系科目が得意だったので同志社大学理工学部電子工学科に進学しました。体を動かすのも好きで、大学ではスポーツサークルに所属。趣味のバンド活動ではドラムを担当しました。就職活動では技術職も営業職も幅広く受け、その中で採用担当者と相性が良いと感じたNTTスマートコネクトに決めました」

「入社当時の印象は、これまでとはまるで異なる世界だなと。話し声がほとんど聞こえず、キーボードをたたくパチパチという音が響く社内。社員が社内チャットで会話をしているのだと後に分かりました。当社ではパチパチ音が話し声のようなものです」

社内イベントで仕事がスムーズに


「当社の良いところは社員同士が和気あいあいとしていることですね。社内制度の一環で、社員参加型のイベントには補助金が出るんです。制度を使って、バーベキューをしたり、福井旅行に出かけたりしました。私たちの仕事は営業担当者との連携が欠かせません。営業担当者が聞いてきたお客さまの要望をもとに、私たち技術者がシステムを作るからです。社内制度のおかげで、イベントを通じて他部署の人とも仲良くなり、仕事がスムーズに進んでいます」

「目標は、サーバーに特定の機能を追加するミドルウエアの仕様決めから開発まで自分が中心となって行うこと。達成に向け、資格取得などスキルアップに努めます」

    
日刊工業新聞2017年12月25日
昆梓紗
昆梓紗 Kon Azusa デジタルメディア局DX編集部 記者
パソコンと向き合う時間が多そうなお仕事ですが、人とのつながりを大事にしている社風が伺えます。

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