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「ミラーレス10年の集大成」、パナソニックが渾身の旗艦モデル

写真家からの問いに答えを見つけた?
「ミラーレス10年の集大成」、パナソニックが渾身の旗艦モデル

「ルミックス G9プロ」

 パナソニックは、静止画撮影の旗艦モデルとして、ミラーレス一眼カメラ「ルミックス G9プロ」を2018年1月25日に発売する。世界最速の0・04秒のオートフォーカス(AF)を搭載。また被写体を表現する“絵作り”の思想に「生命力・生命美」という概念を同社として初めて盛り込んだ。プロの写真家など作品性にこだわるユーザーに訴求する。想定価格は21万円前後(消費税抜き)。

 ミラーレスカメラ発売から10年が経過し、写真家から「パナソニックはどんな絵作りの思想を持っているのか」という声が出ていたという。そこで専門プロジェクトを立ち上げ、人の表情から太陽まで生き生きとする表現に行き着いた。「芸術家と対話するには、作る側も芸術を理解しなければいけない」(森勉イメージングネットワーク事業部総括担当)と話す。

 一方、AF性能は毎秒20コマのAF追従連写に加え、人体認識機能により顔が隠れていてもピントを合わせる。「ミラーレスで10年の集大成」(山根洋介イメージングネットワーク事業部長)という。月産台数は1500台を見込む。
日刊工業新聞2017年11月17日
日刊工業新聞記者
日刊工業新聞記者
ソニーも高級ミラーレスカメラ「α7RⅢ」を今月末に発売、高級市場の競争も激しくなってきた。富士キメラ総研によると、デジタル一眼レフカメラは19年に1000万台を割り込むと予測。カメラ市場をリードしてきた日系各社は、いよいよ事業存続をかけた戦いになる。

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