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自動券売機関連事業、五輪需要の追い風受け3倍規模に

シンフォニアテクノロジー子会社が新設・更新提案を強化
自動券売機関連事業、五輪需要の追い風受け3倍規模に

シンフォニアエンジニアリングの自動券売機

 シンフォニアテクノロジーの100%子会社であるシンフォニアエンジニアリング(三重県伊勢市)は、2020年度に自動券売機や入退場システムなどを扱う「情報機器部門」の事業規模を現状比約3倍の30億円に引き上げる。外国人観光客の増加や20年の東京オリンピック開催を見据え、機器の新設・更新需要が高まると見ている。

 シンフォニアエンジは科学館や水族館、テーマパーク、美術館向けの入退場管理システムや駐輪場管理システム、鉄道・バスの自動券売機など(写真)を情報機器部門で取り扱っている。名古屋市科学館など全国主要施設に納入実績を持つものの、知名度が低かったという。

 今後、支店や営業所、出張所などを含めた国内全21拠点をベースに、各種情報機器の提案活動を始める。また、新設した関東事業所(千葉県船橋市)での検査体制も拡充することで、需要拡大に備える。

 情報機器は外国人観光客の増加に伴い、多言語対応が進んでいるほか、スマートフォンからの予約や電子マネー対応などシステムが複雑化している。顧客要求に沿った小回りの効く開発が差別化になるとみる。
日刊工業新聞2015年06月23日 機械・ロボット・航空機面
斉藤陽一
斉藤陽一 Saito Yoichi 編集局第一産業部 デスク
自動券売機同士をネットワークでつなぎ、得られたビッグデータをさらなるサービス向上のために活用する「IoT」的な提案も、差別化のカギとなるような気がします。

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