「陸」の出遅れ「海」で挽回なるか、世界最大級の洋上風力が福島沖へ

経産省洋上風力実証、ようやく2基目

福島沖に設置される大型風車

 浮体部分を含めた高さが約220メートルの洋上風力発電(写真)の風車が22日、福島県いわき市の小名浜港にお目見えした。 出力7000キロワットと洋上風力発電として世界最大級。経済産業省が委託する実証研究で、今後、福島県沖にえい航・設置工事を行い、9月に試運転を開始する。  この実証研究は丸紅をプロジェクト統括とし、三菱重工業、日立製作所、三井造船など11社・大学が日本の風力発電の技術を集結して行う。福島県を再生可能エネルギーの一大拠点として整備する構想の目玉となるだけでなく、国が進めるインフラ輸出政策をアピールするものとしても期待がかかる。  福島県沖には既に2000キロワット風車が稼働しており、今回は2基目。今後5000キロワット出力の3基目も設置する予定だ。  【解説】  風力の導入量は300万kw弱。太陽光の2000万kw以上から大きく水をあけられています。 ただし風力全体の買い取り電力量は120億kwh(固定価格買い取り制度開始からの累計)で、住宅用太陽光と匹敵します。夜も発電するなど、太陽光に比べて安定して電力を供給できている証拠です。  世界市場をみると独シーメンスが陸上風車の製造でトップ。日本が洋上風力の普及で先行すると、日本メーカーとしては「陸」での出遅れを「海」で取り戻すチャンスとなります。 それにしても福島沖はまだ2基。新潟・村上岩船沖では44基の設置計画があるなど、民間の構想が先行しているイメージです。

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